amazon が MySQL をクラウドで提供

まだ beta ですが、amazonMySQLウェブサービスで利用出来るようにするサービスを始めましたね。利用できる MySQL は、データのバックアップも勝手に取ってくれます。

Amazon Relational Database Service (RDS) – AWS

お値段は、Small DB Instance で月額7000円程度、Quadruple Extra Large DB Instance という一番高性能なインスタンスでも月額20万程度。(1ドル90円で計算)

まだベータなので、SLA(利用不能時間の上限とか)はわかりませんが、使えるとこでは使えそうですね。

基幹システムから経理用データを抽出し、RDS に転送。amazon EC2 上で構築したバッチ処理を動かして、RDS 上で加工。で、基幹システムから結果を受け取ったり、集計したり。とかいう使い方でしょうか。ネイティブアクセス可能でセキュアとのことなので、既存の基幹をほとんど修正することなく使える可能性が高いです。

顧客情報を外部に預けることの是非が一番問題になりそうですが、徐々に解決の流れがあります。

海外での事例ですが、スイス銀行では Google Apps を利用しており、顧客データが入ったファイルも預けています。そのようなファイルについてはスイス国内に保持したいとグーグルに要望し、受け入れられているそうです。

amazon では S3 のユーザにたいして、データの保管場所をEU か米国か、いずれか指定できるようにしています。EU にはデータ保護指令が存在し、「EU 内の住民の個人データに関して、十分なレベルの保護が行われていない第3国へのデータの移動を禁じる」とされているためです。法整備とあわせ、いずれこの流れが日本にもくれば個人情報を扱う業務にたいしても、クラウドを活用していく流れが出来るのかもしれません。

この流れを見るにつけても、システムのデータ分散の要求(スケールアウト)はますます高まりそうですね。