JAX-WS
Webサービス関連では、まずJAX-RPC仕様のバージョンが1.1から2.0に上がると同時に、その名前がJAX-WSに変更になります。この名称変更は、JAX-RPC仕様が網羅するのはRPCだけではないこと、XML-RPCプロトコルと紛らわしいこと、そして、何よりWebサービスのためのJava APIであることを明確にするための名称変更です。JAX-WS 2.0(JSR-224)の主な変更点を以下に挙げます。
独自のXML/Javaバインディングから、JAXB 2.0(JSR-222)を使用するように変更
@IT:Java EE 5マイグレーションプラクティス(1)
SOAP 1.2、WSDL 2.0、WS-I Basic Profile 1.1のサポート
WebService metadata(JSR-181)の利用
(2005/7/6)
Java EE 5のWebサービス関連で最も重要な仕様がWeb Services Metadata(JSR-181)です。JSR-181で定義されたアノテーションをPOJOなサービスオブジェクトに施すことにより、 従来のWebサービスコンポーネントに必要なリモートインターフェイス、WSDLファイル、webservices.xml、およびJAX-RPCマッピングファイルに相当する情報を自動生成することができるようになります。以下に、JSR-181に基づくWebサービスのためのアノテーション例を示します。
import javax.jws.WebService; import javax.jws.WebMethod; @WebService public class HelloWorldService { @WebMethod public String helloWorld() { return "Hello World!"; } }サービスオブジェクトは、従来のようにjava.rmi.Remoteを継承したリモートインターフェイスを実装する必要がないことに注意してください。JSR-181のアノテーションは、もっと多くの情報を定義することもできますが、適切なデフォルト値決定のルールによって、メタデータ宣言が最小限になるように工夫されています。
(2005/7/6)
@IT:Java EE 5マイグレーションプラクティス(1)
■参考URL:
イロイロな分散処理技術とイマドキのWebサービス (2/2):いま再注目の分散処理技術(中編) - @IT(2008/9/16)
@IT:J2EE Watch [1](2004/4/8)